木造住宅の構造計算システム・販売                株式会社 デジタルデザインシステム

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ユ−ザ−のペ−ジ


安心精密診断2004Q&A

 システム概要について

Q1.3階建てまで対応していますか?
A.3階建てまで対応しています。

Q2.診断方法はどのような計算方法ができますか?
A.『木造住宅の耐震診断と補強方法』2004年改訂版「監修 国土交通省住宅局建築指導課、発行 財団法人 日本建築防災協会」の一般診断法・精密診断法1の診断法に準拠しています。

Q3.1階がRC造・S造の建物も診断できますか?
A.同一階でRC造・S造と木造の混構造(平面的な混構造)であれば、2階・3階の木造部分の診断が可能です。

Q4.どのような工法・構法の住宅が診断できますか?
A.在来軸組構法・枠組壁工法・伝統的構法の住宅の診断ができます。

Q5.平面的な斜めの壁がある建物の診断はできますか?
A.平面的斜めの壁のある建物も診断できます。

Q6.どのくらいの木造住宅の診断ができますか?
A.柱と柱間を1スパンとするとX・Y方向共50スパンまで配置できます。


 入力(テキスト)について

Q1.一般事項入力で建物高さの入力が必要ですか?
A.精密診断時に入力が必要です。地震力計算の固有周期に影響します。また、開口壁の計算において、垂れ壁の背のチェックに影響します。

Q2.一般事項入力で 「現状」・「改修後」(補強後)の選択がありますが、ごのように使いますか?
A.最初の入力は耐震診断ですから、「現状」を選択してください。診断結果が出た後に改修作業に入ります。

Q3.「一般事項」の屋根形状で勾配・軒出の入力があります。入力するのですか?
A.荷重計算時に、屋根面積・単位荷重にこれらを考慮した割増がかかります。軒出の単位は(メートル)です。軒出・勾配が大きいと荷重が大きくなります。これに対して、一般診断法では、建物形状の短辺が短い場合に形状割増がかかる以外、勾配・軒出の入力による必要耐力の変化はありません。

Q4.計算条件入力で、地盤の良い・普通・悪いについて?
A.地盤は、必要耐力算出時に割増率として、床面積に乗じます。良い・普通は、割増率1.0です。悪いは1.5になります。


Q5.計算条件入力で、基礎形式について?
A.一般診断は、保有する耐力の壁の耐力の計算時に接合部による低減係数算出用に使用します。
 精密診断法は、個々の壁耐力の計算時に柱接合部による壁の耐力低減係数CF「基礎の仕様と接合部の仕様より選択した低減率を壁耐力に乗じます。

Q6.計算条件入力で、一般診断の計算条件の接合部の仕様・床の仕様について
A.一般診断法の計算条件では、必ず入力してください。「接合部の仕様」がチェックされていると、接合部配置の状態に従って接合部の低減係数が決まります。この際接合部が配置されていない柱については、最も耐力が少ない接合部(い)の分類のものを想定して算出します。「床の仕様」は、耐力要素の配置等による低減係数〔4分割法における充足率)の判定値として使用します。

Q7.計算条件入力で、精密診断の必要耐力の算出方法について、「建築基準法施行令に準じて求める方法」と「必要耐力表を用いる方法」の違いは?
A.建築基準施行令に準じて求める方法は、軸力・地震力を計算した地震力計算結果を必要耐力として使用します。また、必要耐力表を用いる方法は、床面積に「軽い建物」「重い建物」「非常に重い建物」の重さ別係数を掛けて算出します。

Q8.部材の仕様入力で、精密診断法を行なう時に必要な登録内容を教えてください?
A.在来軸組構法の精密診断時に必要な「部材の仕様」は壁面材の登録、開口部の登録、筋かいの登録、柱頭柱脚接合部の登録、床の仕様の登録が必要です。

Q9.荷重(精密診断用)入力について、どこで使われますか?
A.荷重入力で床荷重表を作成します。〔屋根・天井・床・内壁・外壁〕・を使用材料を選択し、固定荷重・積載荷重を設定します。床荷重配置を行うと、計算条件の「軸力による精算」選択時に建物の重心の計算に使用します。建物軸力を精算で行なう場合に使用します。




 入力(配置)について

Q1.壁面材の配置入力方法を教えてください?
A.ます、柱の配置を行ないます。壁の配置は柱と柱の間に配置します。また、壁面材は、1枚の壁の配置は、内と外の2箇所の組合せにより作成します。
画面の右中央に上/左をチェックし、登録した壁面材耐力番号を選択、次に下/右をチェックし、登録した壁面材番号を選択し配置します。

Q2.床仕様をどのように配置入力すればよいですか?
A.まず「、2階(3階床)」を選択します。次に、〔床、屋根、小屋裏〕の選択を行ないます。通常は、2階建てであれば、〔屋根〕を選択します。(1階の場合は2階の床になりますから、〔床〕を選択します)次に〔床1・床2〕の入力は、「部材の仕様」で登録した床の仕様に応じた「床倍率」を選択します。「床倍率」が2種類あれば、同時に「床1」・「床2」の床倍率を選択し配置できます。床仕様の配置により、床面積を自動計算を行います。

Q3.床荷重の配置入力の仕方を教えてください?
A.床荷重の配置入力は、階を選択し、床種類の〔床・屋根〕〔その他1〕〔その他2〕の項目があります。通常は〔床・屋根〕を選択します。〔その他1〕〔その他2〕を選択する場合は床荷重表で作成した〔その他1〕〔その他2〕があれば選択してください。

Q4.柱金物等の配置入力について?
A.柱金物は、平成12年建設省告示1460号に対応した接合部金物が登録されています。診断を行なう場合は、以前の接合条件と思われます。たとえば、短ほぞ差し、かすがい打ち等の接合部の場合は、診断時の配置は必要ありません。




 計算時のエラ−メッセ−ジについて

Q1.計算時の警告メッセ-ジ等は、出力されますか?
A.されます。「計算」ボタンを押して計算を行った場合、「警告メッセ−ジ」が画面に出力されます。また、警告メッセ−ジの出力も可能です。

Q2.「計算」時に”入力エラ−階〔1〕床荷重が配置されていません。【精密診断】”のメッセ−ジが出る。
A.該当する階に「床荷重」の配置デ−タがない場合にでるメッセ−ジです。精密診断時に、地震力を使った必要耐力を正しく求める場合には、「床荷重」の配置入力が必要です。(配置されていないと、地震力に床・屋根の荷重が考慮されません。

Q3.「計算」時に、”入力エラ−床面積の値が不正です。”のメッセ−ジが出る。
A.該当する階の「床仕様」の配置デ−タがなく、かつ「床面積」の入力(一般事項)入力でも0である場合に出るメッセ−ジです。診断が正しく行なえないので、「床仕様」の配置入力(精密診断時は必須)か「床面積」の入力が必要です。

Q4.「計算」時に、”入力エラ−最高高さの値が不正です。”のメッセ−ジが出る
A.「最高高さ」の入力(一般事項入力)が0の場合に出るメッセージです。精密診断時には入力が必要です。精密診断時の地震力計算時(固有周期)に影響があります。

Q5.「計算」時に、”入力エラ−軒高さの値が不正です。”のメッセ−ジが出る。
A.「軒の高さ」の入力(一般事項入力)が0の場合に出るメッセージです。精密診断時には入力が必要です。精密診断時の地震力計算時(固有周期)に影響があります。

Q6.「計算」時に、”入力エラ−階〔3〕階高の値が不正です。”のメッセ−ジが出る。
A.該当する階の「階高」の入力(一般事項入力)が0の場合に出るメッセージです。精密診断時には入力が必須です。開口壁の垂れ壁背のチェック等に影響があります。

Q7.「計算」時に、”入力エラ−軒高と合計の高さが合いません。”のメッセ−ジが出る。
A.「軒高さ」と各階の「階高」+「1階床高さ」の合計が合わない場合に出るメッセージです。精密診断時には入力が必要です。精密診断時の地震力計算時(固有周期)に影響があります。

Q8.「計算」時に、”計算エラ−階〔1〕〔Y2,X6〕上階からの軸力が伝達できません、部材を配置して下さい。”のメッセ−ジが出る。
A.上階から該当する柱に軸力伝達がされていません。精密診断時に「柱の軸力で重心を算出」(計算条件)を選択している場合には、梁、壁、床の根太方向を確認して、軸力伝達経路を確認してください。

Q9.「計算」時に、”ワーニング階〔3〕〔Y1,X1〕⇒〔Y1,X2〕の壁の両側が建物の外です。”のメッセ−ジが出る。
A.建物が壁面材、開口、筋かい、いずれかの配置データで囲まれていない場合、多くの壁で上のメッセージが出ます。建物を壁面材、開口、筋かいのいずれかで囲むように配置します。

Q10.「計算」時に、”ワーニング階〔3〕長期軸力がゼロです。”のメッセ−ジが出る。
A.該当する階の「階高」の入力(一般事項入力)が0の場合に出るメッセージです。また、数値が入っていても柱がない。合っても、壁面材、開口、筋かい、梁、床荷重が全てない場合に出ます。また、「荷重」(テキスト入力)表の荷重表の多くが0の場合も出る可能性があります。



診断計算内容に関して

Q1.計算条件の「必要耐力の算出方法」において、一般診断法「@一般診断標準」と精密診断法の「必要耐力表を用いる方法」の選択した場合について
A.上階が部分的にしかない建物の場合、一般診断の必要耐力の方が、かなり大きくなります。上階まで同じ床面積の場合も、一般診断の方がやや大きくなります。(形状割増の係数での多少違いあり)

Q2.計算条件の「必要耐力の算出方法」において、一般診断法「A各階の床の面積比率も考慮して算出」と精密診断法の「必要耐力表を用いる方法」の選択した場合について
A.床面積が同じであれば、基本的に同じ位の数値になります。(形状割増の係数に多少違いあり) ただし、床面積は、一般診断では、一般事項での入力値、精密診断では、「床仕様」の配置面積を使用します。入力値と精密診断結果の「6.必要耐力の算定(1)床面積の計算」を比較してください。

Q3.計算条件の「必要耐力の算出方法」において、精密診断法の「上2つの方法で最下階の必要耐力表が大きい方を採用」の意味について
A.未入力があれば、どちらかの必要耐力の値が極端に小さく出る場合があります。その場合に1階の必要耐力の値の大きい方を採用します。

Q4.計算条件の「必要耐力の算出方法」において、一般診断法「@一般診断標準」と精密診断法の「建築基準法施行令に準じて求める方法」の選択した場合について
A.一般診断は床面積からの略算表を用い、精密診断は配置された「床荷重」「外壁」「内壁」から「荷重」で入力された荷重表をもとに地震力を算出して、各階の必要耐力を求めます。求め方が違うので、計算結果は異なります。大きく異なる場合は、次のことを確認してください。
「床荷重」の配置はされていますか?されていないと、床荷重分の荷重が考慮されず、精密診断の必要耐力結果が小さくなります。(精密診断結果の「6.必要耐力の算定」の「(a)(2)荷重および、建物重量・支持重量の計算」で床もしくは屋根の荷重の集計結果が出ていない場合は、床荷重が拾えていません)

Q5.「計算条件」の「建物重量」の選択と「荷重」の荷重表で設定している荷重は、おおむね近いものなのか?
A.「建物重量」で〔軽い建物〕を選択すると、非常に軽い荷重が想定されます。それに見合う〔荷重〕が設定されないと一般診断の方がかなり小さい結果になります。

Q6.計算条件の「必要耐力の算出方法」において、一般診断法「A各階の床の面積比率も考慮して算出」と精密診断法の「建築基準法施行令に準じて求める方法」の選択した場合について
A.一般診断法での床面積に荷重表よりも求めた(屋根・床・外壁・内壁・積載)荷重を床面積に乗じ、床面積比率も考慮して算出します。精密診断は、建物荷重を入力した内容で計算し地震力を求め、必要耐力とします。

Q7.有開口壁についての壁耐力の算出方法は?
A.一般診断では、配置されている有開口壁とは関係なく、その階の必要耐力の25%(伝統的構法は除く)、精密診断法では、開口部分の面材の耐力に開口低減係数を乗じて算出します。

*精密診断では、開口部分に壁面材の配置がないと耐力が出ません。掃き出し開口の低減係数〔0.0〜0.2〕です。このため、窓型開口が少ないと一般診断法に比べ有開口壁の耐力が少なくなります。

Q8.一般診断法の4分割法と精密診断法の偏心率の計算方法ついて
A.一般診断法は、各方向、両端1/4内の充足率と床仕様(計算条件で選択)をもとに低減〔0.3〜1.0〕を決定しています。(4分割法)
この方法では、両端の充足率が0.66以上であれば、偏心・床仕様にかかわらず、1.0になり低減されません。
精密診断法では、重心・剛心より偏心率を算出し、その値から低減〔0.5〜1.0〕を求めます。
2つの計算方法が異なりますので結果も違います。

Q9.一般診断法の接合部低減と精密診断法の接合部低減についての違い
A.一般診断法は無開口壁の壁強さ倍率に接合部条件と基礎条件の組合せをした係数を選び壁強さを算出します。
精密診断法は個々の壁面材(無開口・有開口)すべての耐力を算出し、接合部条件と基礎条件の組合せをした係数を選び壁耐力を算出します。